顔の毛穴のポツポツの原因として挙げられる「コメド」や「角栓」コメドと角栓、何か違うの?と疑問に感じたことはありませんか?
こちらのページでは、コメドと角栓の違いや、それによって起こる顔の毛穴のポツポツを改善するケア方法についてご紹介します。
コメドって何?角栓とは違うの?
「コメドとは?」というと、「角栓のこと?」というイメージですが、厳密に言うとコメドと角栓は若干違います。
そもそもコメドというのは、英語で書くと「comedo」。和訳すると、「ニキビ」や「吹き出物」のことを指し、もう少し医学的に言うと「面皰」という「ニキビの初期症状(白ニキビや黒ニキビ)」のことを意味します。
一方、角栓というのは、肌表面に残った古い角質や皮脂が混ざり合い、毛穴に詰まった「物質」、そのもののことです。
- コメド=肌にできた「症状」を表す言葉
- 角栓=肌にできた「物質」を表す言葉
本来は、「角栓の発生がコメドの始まり」といった言い方のほうが正しい使い方。「角栓=コメド」ではないというイメージ、何となくつかめたでしょうか?
顔の毛穴のポツポツの症状
気になる顔の毛穴のポツポツの症状は、前述した「コメド(ニキビ)」以外にも、「毛穴の開きや黒ずみ」があります。
どちらも角栓が原因ですが、できやすい部位や肌質など、少し特徴が異なります。
それぞれの症状を詳しく見ていきましょう。
コメドとは?
毛穴に角栓ができることで、本来、毛穴の外に出てくるはずの皮脂が毛穴内にたまってしまうことによって起こるニキビの初期症状。
毛穴がふさがってポツポツが白く見えるのが「白ニキビ」、毛穴が開いて先のほうが黒く見えるのが「黒ニキビ」です。
コメドができやすい場所は、思春期の方や男性、皮脂分泌が多い脂性肌の方の場合は、Tゾーンなどの皮脂腺が多い部位。
成人している女性の場合は、乾燥しやすい頬やフェイスラインにできやすく、治ってもすぐに再発するケースが多いです。
コメドの段階では、まだ炎症が起きていないため、何もしないままで治ってしまうこともありますが、炎症を起こすと赤ニキビへと進行することも。
悪化してニキビ跡を残すことがないよう、コメドの段階で早めに角栓ケアをしていくことが大切です。
毛穴の開きや黒ずみの原因は?
毛穴の開きや黒ずみは、無理な角栓除去を繰り返して毛穴が大きくなったり、角栓に含まれる皮脂が空気に触れて酸化し、黒ずむことで目立ってしまう症状です。
皮脂腺の多いTゾーンに出やすく、生まれつき皮脂腺が大きい脂性肌の方のほか、混合肌の方に多いのが特徴です。
特に、鼻の毛穴の開きや黒ずみは「いちご鼻」と呼ばれます。顔の中心部で目に留まりやすいため、治らないとすごく気になりますよね。
ただ、毛穴の開きや黒ずみは、正しいケアを行わないとなかなか解消されない肌トラブル。
毛穴のポツポツが目立たない清潔な肌を維持するためにも、適切な角栓ケアが必要です。
角栓はなぜできる?除去しても再発するのはどうして?
角栓が気になっている方なら誰しも経験したことがあると思いますが、角栓は取っても取ってもまた出てくること、ありませんか?
これって一体どうしてなんでしょう?
ここからは、角栓ができる原因や、除去しても再発する理由を解説します。
角栓は肌のダメージを修復したときにできる
前述したように、角栓は古い角質と皮脂が混ざり合い、毛穴に詰まった「栓」のこと。
でも、そもそも、なぜ毛穴詰まりを起こす角栓ができるんでしょうか?
実は、角栓は、肌がダメージを受け、それを修復するときにできる副産物なんです。
もともと人の肌は、紫外線や摩擦など、何らかのダメージを受けたとき、それを早く修復しようとターンオーバーのサイクルを早めます。
すると、肌にある古い角質がボロボロとはがれ出し、毛穴周辺にある角質と毛穴から分泌される皮脂とが混ざり合って、毛穴の出口をふさいでしまいます。
これが角栓です。
つまり、角栓は肌を早く元の状態に戻そうとする皮膚の働きによってできるというわけですね。
角栓は普通なら自然に取れる
角栓も、通常ならターンオーバーによって毎日自然に取れていくもの。本来は、毛穴にじっととどまることもなく、除去する必要もないんです。
でも、肌に受けるダメージが常時続いてターンオーバーのサイクルが正常な状態に戻らないと、どうなるでしょう?
角栓を作る材料となる角質がどんどんはがれ落ちてしまうため、角栓は取れることなく、ずっと毛穴にとどまり続けてしまいます。
これが毛穴の開きや黒ずみとなり、目立ち始めるというわけです。
また、角栓で毛穴が詰まった状態のまま、皮脂が多量に分泌されると、肌の表面に出られない皮脂が毛穴の中に大量にたまります。
そのとき、アクネ菌が繁殖しやすい肌環境にあると、毛穴の中でたまった皮脂がアクネ菌のえさになり、コメドから赤ニキビへと発展してしまいます。
つまり、角栓は普通なら自然に取れていくものなのに、肌に何らかのダメージが続いているために詰まりっぱなしになり、それが毛穴の悩みにつながっているということなんです。
詰まりっぱなしの角栓を解消するには根本的なケアが必要
詰まりっぱなしになった角栓をケアするために、毛穴パックやコメドプッシャーを使って、自分で角栓を除去しているという方も多いですよね。
確かに簡単に角栓が取れてすっきりしますが、これは一時的な効果で、根本的な角栓ケアとは言えません。
実際、自分で角栓ケアしていたら、前より毛穴が開いて目立つようになった・・・というのはよくある話。
毛穴の開きやコメドに悩まされなくなるためには、ターンオーバーによって角栓が自然に取れていく肌状態に回復させるケアが必要なんです。
自然に角栓が取れなくなってしまう理由
以上のことから、自然に角栓が取れず、詰まりっぱなしになるのは、肌がダメージを受け続けていることが原因。
それは以下のような要因が背景にあることが考えられます。
思い当たること、ありませんか?
自己流の角質・頻度の多い角栓ケアは逆効果
毛穴パックやコメドプッシャーを頻繁に使って角栓を除去したり、ピーリングや酵素洗顔等で頻繁に角質を取るケアは、毛穴周辺だけでなく、肌全体に大きなダメージを与えます。
こうした自己流のケアを続けていると、皮膚のターンオーバーを早め、より角栓ができやすい肌状態に。
さらに、真皮のコラーゲン組織を傷つけて、毛穴を支える肌の弾力が失われるため、毛穴をより目立たせてしまいます。
また、人によっては肌体力が落ち、コメドから炎症ニキビへと発展してしまう恐れもあります。
皮脂の取りすぎは逆効果!
角栓を取ろうとしてクレンジングや洗顔料でゴシゴシ洗うと、必要以上に皮脂を取りすぎてしまいます。
皮膚は、皮脂が足りないと感じると防御センサーが反応して、余計に皮脂を分泌させ、かえって角栓が作られやすくなります。
普段の保湿不足が原因
化粧水だけで保湿を終わらせたり、スキンケアで肌に保湿成分をしっかり補っていないと、肌は慢性的に乾燥してしまいます。
すると、肌細胞が収縮した状態になり、肌はあらゆる方向から引っ張られて毛穴が開きます。
ここに皮脂や汚れ、古い角質が詰まり、角栓となることがあります。
生活の中で角質ができやすくなる活性酸素
紫外線やストレス、喫煙などは、肌にダメージを与えるだけでなく、体内の活性酸素量を大幅に増やして皮脂を酸化させます。
これが過酸化脂質という物質になり、毛穴周辺の肌を傷めたり、角化不全を起こすことで角栓ができやすくなります。
角栓を根本的になくす正しい毛穴ケア
角栓がなくならない原因がわかったところで、ここからは具体的なケア方法をご紹介します。
肌の負担が少なくなるクレンジング料を使う
肌へのダメージを抑えるためには、肌への刺激が大きなクレンジングはNG。
肌に負担をかけないのは、クリームクレンジングか、植物性油脂を主原料にしたオイルクレンジングです。
クリームタイプのクレンジング料は、洗浄力が中程度で肌への負担も少なめ。
また、植物性油脂を主原料にしたオイルクレンジングは、洗浄力が高く、しっかりメイクも落ちるのに肌への負担が少ないのが特徴です。
メイクの濃さに合わせて選んでみてくださいね。
泡立ちのいい、皮脂吸着効果の高い洗顔を使う
角栓を改善して、毛穴の黒ずみを解消するためには、日頃から肌を清潔にしておくことも大切。
それには、泡立ちがよいものや、皮脂吸着効果の高いクレイを使った洗顔料を使っていきましょう。
余計な保湿成分を含まず、すっきり洗い上がる洗顔料がおすすめです。
皮脂を取り過ぎたり、肌に摩擦によるダメージを与えたりしないよう、とにかくやさしく丁寧に洗い上げることが一番大切!
それだけでも肌への負担が大きく減り、角栓ができなくなりますよ♪
洗顔後の保湿をしっかりとる!
洗顔後は、基礎化粧品で保湿成分を補います。
保湿というと、湿気のある風土のせいか、日本人はべたつきが苦手な方が多く、化粧水だけで済ませている方も多いのが現状。
でも、化粧水だけでは肌に水分をとどめておくことはできないので、必ず乳液や美容液で保湿成分を補いましょう。
保湿成分にもいろいろありますが、
- セラミド
- ライスパワーNo.1
- ヒアルロン酸
- 植物性オイル
といった、肌の保水力を高めてくれるものがおすすめ。
肌を刺激から守るバリア機能もアップするため、肌へのダメージを軽減できます。
肌のターンオーバーサイクルを正常に戻して角栓のできにくい肌をつくるためにも、保湿は十分すぎるほど行いましょう。
角栓&コメドケアにおすすめの毛穴対策化粧品
ビーグレン毛穴ケアセット
普段から取り入れ事ができる毛穴ケア
毛穴に効く栄養素をとる
美肌づくりには、食事で栄養素をバランスよくとることが基本ですが、特に毛穴トラブルに効くのはビタミン類やミネラルです。
意識してとるようにしましょう。
栄養素 | 毛穴への働き | 主な高含有食品 |
---|---|---|
ビタミンA | 皮脂の新陳代謝促進 | 緑黄色野菜など |
ビタミンB1 | 皮脂分泌の抑制 | 焼き海苔・豚ヒレ肉など |
ビタミンB2 | 皮脂バランスの調整 | レバー・うなぎなど |
ビタミンC | 抗酸化力・コラーゲン生成力アップ | いちご・ブロッコリーなど |
ビタミンE | 抗酸化力・免疫力アップ | 卵・植物油など |
ミネラル | ホルモンバランスの調整 | ひじき・レバーなど |
食べ物でこれらの栄養素をバランスよくとるのが難しいという方は、サプリメントを活用するのもおすすめです。
ストレスをためない生活を心掛ける
ストレスがたまると、男性ホルモンを分泌して、それが皮脂腺を刺激するため、皮脂が過剰に分泌されて毛穴詰まりが起こりやすくなります。
角栓やコメドを防ぐためにも、運動や趣味に時間をとったり、マッサージに行ったり、アロマをたいたりと、意識的にストレスを解消し、心と体の疲れをとるようにしましょう。
質のよい睡眠をとる
睡眠が不足していると、ターンオーバーの乱れにつながり、それが角質の角化を招いて、角栓やコメドのできやすい肌環境に傾いてしまいます。
肌のゴールデンタイムは夜の10時から午前2時で、その間に熟睡するのが美肌づくりには理想的ですが、なかなか難しいもの。
遅くとも夜12時ぐらいまでには就寝し、最低でも6時間は睡眠時間をとるよう心掛けましょう。
喫煙しているなら直ちに禁煙をする
喫煙をすると、美肌効果の高いビタミンCを壊してしまい、せっかく食べ物で体内に摂取してもムダになってしまいます。
また、ニコチンが血行不良を起こすため、肌の代謝が滞って弾力を低下させ、毛穴の開きを目立たせてしまいます。
喫煙は百害あって一利無し。肌にいいことは一つもありませんので、喫煙しているなら今すぐ禁煙しましょう。
紫外線対策は万全に行う
紫外線を浴びると、体内に大量の活性酸素が発生し、皮脂が酸化して、毛穴が黒ずむ原因となります。曇りの日や、ちょっとした外出でも油断は禁物。
日頃からUVケアを行い、万全な紫外線対策を行いましょう。
角栓ケアについてよくある疑問
角栓やコメドが気になる方は、化粧品に「さっぱり感」や「スッキリ感」を望む人が多め。
特に、脂性肌や混合肌の方は、皮脂が気になるということで、拭き取り化粧水を使っているという方も多いですよね。
ちなみに、拭き取り化粧水は余分な皮脂や角質を除去することができるので、毛穴詰まりの予防には効果的。
また、その後に使う化粧水や美容液の浸透もよくなるため、保湿効果も高まります。
ただ、コットンで拭き取るため、力を入れすぎると肌を摩擦してダメージを与えたり、皮脂を取り過ぎることも。
拭き取り化粧水を使うときは、やさしく肌の上をなでるようにして使い、拭き取った後はしっかり保湿をしないと、逆効果になります。
角栓を自分でどうしても除去したい!いい方法を教えて!
角栓を自分で除去するには、自分の手で毛穴をぎゅっと絞って出すほかに、
- 毛穴パック
- コメドプッシャー
- ピンセット
- オイル+綿棒
- ピーリングや酵素洗顔
といったアイテムを使う方法がありますが、いずれもあまりおすすめできません。
肌にダメージを与えてしまうため、角栓が一時的に取れても、結局またすぐに再発するからです。
そして、こうした角栓ケアを続けていると、逆に毛穴が目立つようになったり、コメドになりやすかったりと、肌環境が悪化してしまいます。
それでも、とにかく自分で角栓を取りたい!今日は絶対取る!というときは、以下の方法がおすすめです。
肌を傷めずに簡単に角栓を取る方法
- タオル
- 植物油脂を主原料にした油脂系オイルクレンジング
ケアの流れ
- 油脂系オイルを除去したい角栓部分に塗る。(くるくるしてはダメ!塗るだけでOK)
- オイルが毛穴に入り込みなじむまで数分間待つ。
- 蒸しタオルを当て、さらに数分間待つ。
- 最後に蒸しタオルでクレンジング料をやさしく拭き取る
拭き取った後は、保湿を忘れずに。また、週に一度行う程度にとどめておきましょう。
ちなみに、オイルクレンジングには、エステル系オイル、ミネラルオイル(鉱物油)、油脂系オイル(植物性油脂)を使ったクレンジング料がありますが、肌を傷めずに角栓を取るには油脂系オイルのクレンジングが最適です。
油脂系のオイルクレンジングというのは、オリーブオイルやアルガンオイル、コメヌカ油など、植物からとれる油で作られたクレンジング料。
洗浄力が高い割に肌への負担が少ないのが特徴です。
また、人の皮脂と似ているため、肌に多少残ってもOK。皮脂の代わりとなって肌の乾燥を防ぎ、過剰な皮脂分泌を抑えることができるので、新たな角栓の予防にもつながります。
角栓除去やコメド治療は美容皮膚科でもできる?
コメド(面皰)の段階で、芯=角栓を除去すると、ニキビが早く治ることがありますが、自分でケアすると失敗することも。
実は、こうした角栓を押し出して除去する処置は、美容皮膚科でも行われています。
安全にケアするなら、無理をせず皮膚科で「角栓除去」や「角栓吸引」という処置をしてもらいましょう。
1か所につき大体1回5,000円~1万円程度で行えます。
また、毛穴の開きや黒ずみの改善には、以下のような施術方法もあります。
ビタミンC誘導体のイオン導入
ビタミンCには、強い抗酸化作用や美白効果のほか、皮脂の過剰な分泌を抑えたり、肌内のコラーゲンを生成する作用があり、イオン導入することで毛穴を小さくする効果が期待できます。
スポッツピール
古い角質除去に行われるケミカルピーリングは、肌全体の角質を除去する施術方法ですが、スポッツピールは、毛穴一つ一つにピーリング剤を流し込み、内側から毛穴を埋めるという治療法です。
鼻の毛穴のほか、頬の毛穴の開きにも効果が期待できます。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーというのは、皮膚にレーザーを照射して、肌内部にごくわずかな傷をあけることで、コラーゲン生成を促す施術法です。
肌質を改善させるほか、毛穴を小さくする効果が期待できます。
最近は、「毛穴外来」という診療科目もあるほど、毛穴の悩みで訪れる方は多いよう。
美容皮膚科での治療は、セルフケアに比べて効果は早いものの、何度か継続することが必要です。
また、コメド、角栓の状況によって、治療期間やかかる費用も違ってきます。
施術することによって受けるメリット・デメリットをしっかり確認できる美容皮膚科を選んでくださいね。
正しい角栓ケアでコメドもポツポツもない毛穴レスに♪
以上、角栓とコメドの違いや、効果的な毛穴ケア方法についてご紹介しました。
角栓を本当になくして、コメド、毛穴の開きや黒ずみのない美肌を目指すには、一時的に除去する方法ではなく、地道な毛穴ケアが必要です。
また、何としてでも早く治したいという場合は、美容皮膚科を利用するのも手。
肌をいたわる正しい毛穴ケアにシフトして、取っても取っても出てくる角栓との闘いに終止符を打ちましょう!
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