美白治療は美容外科や美容皮膚科で受けることができますが、実際に治療を受けるとなると、その費用が気になります。
では、できるだけ費用をかけずに自宅でお手軽に行える美白ケアはないのでしょうか?いいえ、ちゃんとあります。
それは「ヨーグルトパック」です。このパックは市販のヨーグルトを使用しますので、高額な費用をかけることなく美白ケアを行えるスグレモノです。
それでは、ヨーグルトパックに期待できる効果や作り方、パックの方法などについてご紹介していきましょう。
ヨーグルトパックとは?どんな効果を期待できるの?
ヨーグルトパックは市販のヨーグルトを用いたお手軽なパックで、以下のようなさまざまな効果を期待できます。
ピーリング効果
ヨーグルトにはアルファヒドロロキシ酸という成分が含まれており、この成分にはピーリング効果を期待できるといわれています。
この成分には、表皮を覆っている古くなった角質を柔らかくし、自然に剥がれやすくさせる作用があるため、なんとなくお肌が硬くなってきた、あるいは化粧水の浸透力が弱くなってきたという方はぜひ一度、ヨーグルトパックを試してみてください。
ヨーグルトパックのピーリング効果によってターンオーバー周期が理想に近づけば、お肌が徐々に柔らかくなって化粧水の浸透性アップ効果を狙うことができますよ。
保湿効果
ヨーグルトには、タンパク質や各種ビタミン、ミネラル成分が豊富に含まれています。そして、ヨーグルトパックを行うことによってこれらの成分を角質層に送り届けることができますので、高い保湿効果を期待できるでしょう。
特に季節の変わり目には「ゆらぎ肌」という不安定なお肌の状態が起こることがありますので、このようなときにも栄養豊富なヨーグルトパックがおすすめです。
くすみ改善効果
ヨーグルトに含まれる乳清(にゅうせい・上澄み部分)には、ビタミンやミネラル、アミノ酸などが豊富に含まれており、これらの成分によるくすみ改善効果を期待できます。
上記でもご紹介していますが、ヨーグルトパックにはピーリング作用もありますので、ピーリング+栄養補給でくすみ改善&美白効果を期待できるでしょう。
ニキビ改善効果
ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、ニキビの原因となるアクネ菌などの繁殖を抑える効果があるといわれていますので、パックを行うことがニキビの予防や改善に役立ちます。
ただし、悪化したニキビの場合では逆効果になることがありますので、赤ニキビや黄ニキビといった悪化したニキビができている方は、自己判断をせずに皮膚科に相談してみてください。
なお、悪化したニキビが沈静化すれば、ヨーグルトパックを問題なく行うことができるようになります。
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重要・パック前には必ずパッチテストを!
悪化したニキビにはヨーグルトパックを行えませんが、ヨーグルトパックにはもうひとつ、アレルギーの問題があります。
最もよく知られているのは5大アレルゲン(牛乳、卵、小麦粉、大豆、米)で、この中には牛乳が含まれています。
そしてもうひとつ、ヨーグルトパックには小麦粉も使用しますので、小麦アレルギーがある方は残念ながら実践することができません。
でも、安心してください。小麦粉アレルギーをお持ちの方は片栗粉で代用することができるのです。
それでもどうしても心配という方は、用心するという意味で、ひとまず皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。
もともとアレルギー体質の方でなくても急に発症することがあるのがアレルギーですので、ヨーグルトパックを実践する前には必ずパッチテストを行ってお肌に異常が現れないことを確認しておくか、皮膚科に相談してから実践するようにしましょう。
ヨーグルトパックの作り方・やり方をご紹介!
それでは早速、ヨーグルトパックの作り方やパックのやり方をご紹介しますが、いくつかのおすすめパターンがありますので、ご自身でやりやすいと感じる方法で実践してみてくださいね。
ここでは、顔1回分の分量でご紹介することにしますが、どのパターンでもヨーグルト大さじ1杯と小麦粉または片栗粉大さじ1杯を用意してください。
これが、顔1回分のパックの目安量です。
ヨーグルト+ハチミツ
容器に移したヨーグルトに、ハチミツ小さじ3分1を加えてよく混ぜてください。
このパターンは最もオーソドックスで、ヨーグルトの栄養素だけでなく、ハチミツに含まれるビタミンB1、B6、B12、葉酸、ビタミンCなどのビタミン類や、ナトリウムやマンガン、銅、カルシウム、亜鉛などのミネラル成分もお肌に送り込むことができます。
ハチミツはどのような種類でもかまいませんが、ハチミツを多く入れ過ぎるとパック中に下方へ流れてしまいますので注意してくださいね。
ヨーグルト+ハチミツパックには高い保湿効果を期待できますので、乾燥肌が素進んでしまった方や、紫外線による乾燥が気になる方には特におすすめです。
ヨーグルト+粉末緑茶
緑茶にはクロロフィルやカテキン、ビタミンCが豊富に含まれており、これらの成分の相乗作用によるターンオーバー促進効果を期待できます。
粉末緑茶の量は小さじ1杯程度が目安で、少々入れ過ぎてしまったとしてもパックの形状に影響が出ることはありません。
このヨーグルトパックには美白成分が多く含まれていますので、特にくすみが気になる方やシミを予防したいという方におすすめです。
ただひとつ注意していただきたいのは、緑茶粉末の色が衣類移ってしまうと、お洗濯で完全に落としきれなくなることがあるという点です。
ヨーグルト+緑茶粉末のパックを実践する際には、汚れてもかまわない衣類を着用するか、あらかじめ襟元にタオルなどを巻いておくといった準備をしておくことをおすすめします。
ヨーグルト+ココアパウダー
ココアの原材料のカカオには、カカオポリフェノールという抗酸化作用がある成分が含まれていますので、肌老化予防効果を期待できます。
ココアパウダーの量は小さじ1杯が目安ですが、このパックもまた、ココアパウダーの量が少々多くなってもパックの形状に影響が出ることはありません。
抗酸化効果を見込めるヨーグルトパックですので、特に紫外線による肌老化の予防や改善を行いたい方におすすめです。
以上がヨーグルトパックの作り方ですが、どれも手間がかからず材料さえあればその場で作ることができます。
そして気になるのがヨーグルトパックのやり方ですが、これには特に決まりがあるわけでなく、でき上がったパックを顔全体にまんべんなく塗り、10分程度放置してぬるま湯できれいに洗い流せばOKです。
ただ、洗い流し残しがあると肌荒れの原因になることがありますので、洗い流す際にはパックがお肌に残らないように完全に洗い流すように注意しましょう。
今回は顔パックの分量でご紹介しましたが、ヨーグルトパックは首や手の甲にも行うことが可能です。首や手は年齢が現れやすい部分ですので、エイジングケアにヨーグルトパックを役立ちたい方は、首や手の甲にも行ってみると良いでしょう。
やり過ぎは逆効果!ケアの頻度は必ず守りましょう
ご紹介してきた通り、ヨーグルトパックには素晴らしい美肌効果を期待できます。また、安価でお手軽に行えるというメリットもありますので、これなら長く続けられそうですね。
しかし、ヨーグルトパックを実践する際には1点だけ注意しなければならないことがあります。それは、あまり頻繁に行わないということです。
ヨーグルトパックにはピーリング効果を期待できますので、遅れていたターンオーバー周期を理想的な周期に近づけることが可能です。
この部分はとても大きなメリットなのですが、あまり頻繁にヨーグルトパックを行うと未熟な角質層が表皮を覆うことになってバリア機能が弱まります。
つまり、必要以上に行うと菲薄化(ひはくか)という皮膚が薄くなる現象が起こるということですね。
そうならないためには、ヨーグルトパックの頻度を週1回、多くても週2回程度に留めることが大切です。
まとめ
ヨーグルトパックは素晴らしい美肌効果を期待できるだけでなく、安価に実践できて続けやすいというメリットがあります。しかし、ヨーグルトの原材料である牛乳やパックに使用する小麦粉はアレルギー指定成分であるため、注意しなくてはなりません。
また、お手軽だからとあまり頻繁に行ってしまうと菲薄化によって敏感肌になってしまうことがありますので、あまり頻繁に行わないように注意する必要があります。
ヨーグルトはパックは週1回程度行うだけで美肌効果を期待できますので、週1回を目安とし、多くても週2回程度に留めておきましょう。
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