保湿クリームで定番のニベアクリームは、シミ対策に効果的だと話題になっています。
しかし、本当にニベアクリームで、シミが消えるのでしょうか?ネット上では、疑問の声が多数あがっています。
ここでは、ニベアクリームに含まれる成分から見た美白効果やシミ対策に役立つ使い方をご紹介します。
ニベアでシミが消えるってほんと?
ニベアクリームの成分が直接的に作用して、シミが消えることはありません。
それは、ニベアクリームの成分や機能性を理解すれば、よくおわかりいただけるはずです。
ここでは、シミが消える効果の検証のために、ニベアクリームについての知識を深めていきます。
ニベアクリームとは?
ニベアクリームとは1968年に販売された保湿クリームの中でも、定番のロングセラー商品です。
昔ながらの青缶を見れば、ほとんどの人がニベアクリームだと判断できるほど、定番の存在ですね。
昭和時代からおなじみの保湿クリームなので、高い年齢層ばかりが使用してるのかと思えば、若い女性にも人気で、万能クリームとして扱われています。
また、大きいサイズ(169g)でも、価格が500円程度とかなりリーズナブル。
機能性が高いだけではなく、コスパの良さも高く評価されています。
ニベアに美白成分は配合されていない
残念ながら、ニベアには美白成分が配合されていませんが、保湿成分が豊富に配合されているので美白対策のサポートが見込めます。
ニベアクリームの代表的な成分の特徴と役割を説明していきます。
保湿成分
保湿効果をもたらしているのが、ホホバ油とグリセリンです。
- ホホバ油(油溶性)
- グリセリン(水溶性)
『グリセリン』は、保湿効果が高いことで広く知られている成分です。化粧水やクリームなど、多くの化粧品に配合されています。
油と馴染みやすい油溶性と水に馴染みやすい水溶性の成分の両方が配合されており、肌の水分と油分を整えて保湿してくれます。
蒸発防止成分
もともと、肌の中にある保湿成分や化粧品によって肌に浸透させた美容成分が毛穴から蒸発しないようにするための成分も豊富に含まれています。
- ミネラルオイル(油溶性)
- ワセリン(油溶性)
- シクロメチコン(油溶性)
- ラノリンアルコール(油溶性)
- スクワラン(油溶性)
- オレイン酸デシル(油溶性)
- オクチルドデカノール(油溶性)
蒸発防止成分は全て油溶性で、油分が多い性質を持って肌の表面を保護し、肌の内側の成分が蒸発するのを防ぎます。
乳化成分
乳化成分とは、油溶性と水溶性の成分をうまく融合させるために必要な成分です。
高級アルコールとステロールの混合物で化粧品の乳化成分として、よく使われています。
- ラノリンアルコール(油溶性)
滑らかな感触を作る成分
クリーム独特のなめらかな感触を作るために、次のような成分が配合されています。
- 水添ポリイソブテン(油溶性)
- スクワラン(油溶性)
- パラフィン(油溶性)
- マイクロクリスタリンワックス(油溶性)
- ジステアリン酸Al(その他)
ニベアクリームはテクスチャーが重めの典型的なクリームですね。
あの滑らかなクリームの感触は、これらの成分によって生み出されているのです。
このようにニベアクリームにはたくさんの成分が配合されていますが、美白成分は含まれていません。
その代わりに、保湿成分と肌を保護する成分は豊富に配合されています。
ニベアでシミ対策できる理由
保湿成分や肌を保護する成分が多く配合されているニベアクリームで、シミが消えると言われているのはなぜなのでしょうか?
ここで、ニベアクリームによってシミ対策できる理由を探っていきます。
ニベアの保湿力でターンオーバーをサポート
ニベアクリームの最大の効果でもある保湿力で、肌のターンオーバー周期の調整をサポートする効果が期待できます。
肌のターンオーバーとは、古い肌細胞から新しい肌細胞へと生まれ変わる新陳代謝のことを言います。
肌のターンオーバーの周期は正常であれば28日ですが、様々な要因によって周期が乱れやすくなります。
すると、肌の生まれ変わりがスムーズにいかなくなり、シミがある場合は、肌に沈着しているメラニン色素の排出ができずにシミ解消が難しくなるのです。
さらに肌が乾燥してしまうと、ターンオーバーが滞る原因にもなるのです。
角層をスムーズに切り離してあげるにはKLK7がきちんと働くことですが、そのために欠かせないのが「水分」。KLK7は水分がないと働けません。
冬の血流の低下に加え、乾燥による水分不足は、まさにターンオーバーが滞る原因に。そのために必要なのが「保湿」。
保湿は乾燥対策だけでなく、KLK7の働きを助け、肌を生まれ変わらせることで、弾力(お肌のハリ)の維持にもつながるのです。
引用元:www.fancl.jp
正常な肌のターンオーバーを保つポイントは、保湿なのです。
仮に、美白成分をしっかり補給していたとしても、十分な保湿できていなければ、肌のターンオーバーを整えることができず、 本来の美白効果を実感できません。
だからこそ、シミ対策にはニベアクリームの保湿力が役立つのですね。
ニベアの保護力で刺激をシャットアウト
先ほども説明した通り、ニベアクリームには蒸発防止成分が多く含まれていました。
蒸発を防止する成分は、全て油溶性でしたが、油分の特性を生かして、肌の表面に膜を張って外からの刺激をシャットアウトしてくれるのです。
シミ予防にとって大事なポイントは、刺激や摩擦から肌を守ること。
ニベアクリームの保護力で、外からの刺激をシャットアウトすれば、これ以上のシミや、既にできてしまっているシミの悪化を防ぐことができるのです。
その保護力があるからこそ、ニベアクリームを塗ると、肌を乾燥から守れるのですね。
このように、ニベアクリームの2つの機能が、シミ対策できる理由になっています。
ニベアでシミを薄くする2つの方法
ニベアでシミ対策ができる理由がわかったところで、具体的なニベアの使用方法を2つご紹介します。
ニベアパックでシミを薄くする方法
まずは、基本編としてニベアクリームでシミを薄くするパック方法を説明します。
- 電子レンジで蒸しタオルを作ってから、顔全体を覆って肌を温めます。
- 顔の気になるところにニベアクリームを塗ります。この時、塗り込むのではなくパックをする時のように乗せるのがポイントになります。
- その状態のまま、10分ほど放置します。
- コットンかティッシュで、ニベアクリームを拭き取ってから、ぬるま湯でやさしく顔を洗います。
ニベアのちょい足しでシミを薄くする方法
次に、ニベアクリームを化粧水などにちょい足しすることで、シミを薄くする方法をご紹介します。
ハトムギ化粧水+ニベアクリーム
プチプラ化粧水でかなり有名なハトムギ化粧水にニベアクリームをちょい足しすることで、さらに効果的にシミ対策ができます。
方法は、すごく簡単です。
- いつものように、ハトムギ化粧水で保湿をします。
- シミが気になる部分などにニベアクリームを塗ります。
ポイントは、ニベアクリームを塗りすぎないことです。
もし、塗りすぎてしまった時は、油分が多いことでニキビや肌荒れ発生のリスクが高まるので、ぬるま湯などで洗い流しましょう。
メラノCC美容液+ニベアクリーム
メラノCC美容液は、医薬部外品のシミやニキビ対策用の美容液です。
基本的には、ハトムギ化粧水の時と使い方は同じですが、ニベアクリームを塗るタイミングが違うので、気をつけましょう。
- いつものように化粧水で肌を保湿してから、メラノCC美容液を浸透させます。
- 気になる部分にニベアクリームを塗って完了です。
この時も、ニベアクリームを塗りすぎないように気をつけましょう。
本格的なシミ対策は美白化粧品がおすすめ
しっかりとシミ対策をしたい人には、ニベアクリームのみの対策では、不十分です。
保湿目的で使うニベアクリームなので、美白成分は全く配合されていません。
しかし、美白化粧品にプラスして使ったり、美白化粧品をメインにシミ対策をすれば、より効果が上がるはずです。
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