元々は工芸品として生まれたあぶら取り紙ですが、なんと元の材料は金箔を作る時に使われた和紙なんです!
金箔の製造過程で使われた和紙は、細かい繊維質で皮脂の吸い上げ効果が高くなっています。
舞妓さんのお化粧直しに使われはじめ、今や10代から大人の女性にまで支持される定番メイクグッズになりました。あぶらとり紙を使って脂がごっそり取れるのは気持ち良いですね。
でも、あぶらとり紙は使い方を間違えると、逆に肌がベタつきやすくなってしまうのです。あぶらとり紙の正しい使い方をマスターして、サラサラ美肌をキープしましょう。
この記事の目次
あぶらとり紙の効果とは

ベースメイクのテカリ解消
金箔を打つ時に使う紙を元に作られているあぶらとり紙は、紙の表面に皮膜が作られています。
皮膜には細かい穴が開いており、化粧品のお粉よりも小さく、皮脂よりも大きい穴になっているため、皮脂は取って化粧は剥がさないようになっているのです。
あぶらとり紙は薄いので、取った脂が指につきそうですが、皮膜が脂をキャッチしてくれるので指がベタつくこともありません。
皮脂でベースメイクがドロドロにならず、肌をサラサラにしてベースメイクを長時間キープさせます。
酸化皮脂による肌トラブルを防ぐ
過剰に分泌した皮脂は、酸素に触れて酸化し、過酸化脂質になります。過酸化脂質は老け肌の元になる物質です。
過酸化物質を放置すると、細胞にダメージを与える活性酸素やメラニンの増加が進み、シミやたるみ、乾燥など肌のエイジングトラブルを引き起こします。
また、過酸化物質は雑菌を繁殖させるので、肌表面の常在菌のバランスを崩し、肌トラブルが起こりやすくなるのです。
あぶらとり紙で余分な皮脂を取り除くことは、メイク崩れ予防だけではなく、将来の肌トラブルの予防にもなります。
あぶらとり紙を使いすぎるとどうなるの?

皮脂ってそもそもなに?どんな役割があるの?
メイク崩れや肌トラブルの原因になるのは、過剰分泌した皮脂です。
肌の水分油分バランスが整っていれば、皮脂は程よく分泌されて、本来の役割を果たします。皮脂の本来の役割とは、肌を刺激から守り、潤いを逃さないことです。
皮脂は肌表面で汗と混ざり合って皮脂膜を作り、外の刺激や異物が肌に触れないようにガードします。
また、肌内部の水分が蒸発して乾燥させない働きもあります。
皮脂=悪いもの、というわけではなく、元々は肌に必要なバリア機能を果たす大切な成分なのです。
さらに、皮脂膜は抗菌作用で雑菌の繁殖を防ぐ働きもあり、肌表面の常在菌バランスを守って肌荒れやニキビを予防します。
あぶらとり紙の使いすぎはNG!
あぶらとり紙で皮脂を取りすぎると、肌が潤いを補うためにますます皮脂分泌を盛んにします。
つまり、ベタつきが嫌で使っていたあぶらとり紙が、逆にベタつきを悪化させるのです。
オイリー肌の人は特にあぶらとり紙を使いすぎる傾向がありますが、中々解消しないベタつきの原因は、あぶらとり紙の使いすぎにあるかもしれません。
「じゃああぶらとり紙は使わない方が良いの?」と思うでしょう。
大事なのは、あぶらとり髪の使い方を正しくすることです。
あぶらとり紙を正しく使えば、メイク崩れや肌トラブルの予防効果が期待できます。
あぶらとり紙の正しい&便利な使い方
あぶらとり紙を使うのは皮脂分泌が盛んな部分だけ
皮脂線は毛穴の奥にあり、顔全体に存在しますが、皮脂分泌の量は顔のパーツごとに違いがあります。
皮脂分泌が特に多いのは、Tゾーンとあご、少ないのはほおです。
ベースメイクのテカリが起こりやすいのは、皮脂分泌が多いTゾーンとあごなので、あぶらとり紙を使うのはTゾーンとあごにしましょう。
あぶらとり紙はソッと当てる程度でOK
あぶらとり紙をゴシゴシ肌にこすっている人を見たことがあるでしょう。
ゴシゴシこすればこするほど、皮脂や毛穴汚れが取れる、と勘違いしないでください。
あぶらとり紙をこすって使うと、肌に必要な皮脂まで取ってしまうので、ベタつきが酷くなります。
こすらずソッと気になる部分に押し当てると、余分な皮脂だけ取るので、皮脂の潤いはそのまま、余分な皮脂分泌も起こりません。
皮脂が出やすい夏以外はあまり使わない
皮脂の分泌量は季節によって変わります。夏が最も皮脂分泌が多く、秋冬になって気温が下がるにつれ、皮脂分泌が少なくなっていくのです。
また、年齢を重ねても皮脂分泌量が少なくなっていくため、40代以降はあぶらとり紙の使いすぎに特に注意してください。
夏でもあぶらとり紙は多くても1日2回、秋冬は1日1回の化粧直しの時間の時に使う程度でOKです。
化粧直し以外ではティッシュを使う
あぶらとり紙は基本的に化粧直しの時だけ、それ以外でベタつきが気になるときは、ティッシュで代用しましょう。
ティッシュもあぶらとり紙と同じく、ゴシゴシこすらずにふんわり当てる程度でOKです。
化粧直しと日中はこまめに保湿を
あぶらとり紙を使ったあとは保湿をして、乾燥が原因の皮脂分泌を予防しましょう。
メイク直しでフェイスパウダーを使ったあと、ミストを吹きかけて保湿したり、メイクの上から使える保湿スティックであぶらとり紙を使った部分を保湿します。
あぶらとり紙に頼らず皮脂を抑える方法ってある?

洗顔、クレンジングを見直す
余分に皮脂が出やすいのは、必要な皮脂まで洗い流して肌が乾燥している可能性があります。
特に、毛穴の黒ずみが気になって毛穴専用の洗顔料や、洗浄力の強いオイル、リキッド、ジェルクレンジングをデイリー使いしている人は、洗いすぎで肌が乾燥し、日中に皮脂が余分に出ているかもしれません。
毎日使う洗顔料とクレンジングは、必要な潤いはそのまま残す保湿力の高いクリームクレンジングや、汚れは取りつつ肌を潤す泥洗顔料を使ってみてください。
ただし、クリームクレンジングは洗浄力がマイルドなので、落としにくいカバー力の高いコスメを使ったときは、クレンジング前に一工夫必要です。
落ちにくいメイクをクレンジングする前は、湯船に浸かるかホットタオルを顔に当て、毛穴を開かせておきましょう。
毛穴に残りやすいシリコン類や鉱物油も、毛穴を開かせることで落としやすくなります。
https://www.beautemagazine.jp/cleansing-osusume/
皮脂分泌を増やす生活を見直す
生活習慣の中にも、皮脂の過剰分泌の原因は潜んでいます。
- 仕事や人間関係でストレスを抱えている
- ファストフードやスナック菓子、インスタント食品大好き
- 外食中心かつメニューは脂っこいものが多い
- 不規則な生活を続けて女性ホルモンが乱れがち
不健康な食生活と不規則な生活習慣は、皮脂の分泌を盛んにさせます。
あぶらとり紙の使用回数を減らすために、少しずつライフスタイルを改善しましょう。
食事は、不足しやすいビタミン類を積極的に摂ってください。
野菜やフルーツを毎日摂取するのがベストですが、忙しいと自分で用意するのは面倒ですよね。
不足しやすい栄養はサプリメントで補うなど、続けやすいように工夫しましょう。
皮脂テカリを防ぐ下地を使う
オイリー肌であぶらとり紙を大量に使ってしまう、という人は皮脂テカリを防ぐ下地を使いましょう。プリマヴィスタやセザンヌの皮脂テカリ防止下地がオススメです。
また、オイリー肌やTゾーンがべたつきやすい人は、ファンデーションは保湿成分配合のパウダリーファンデーションを使ってみてください。
Tゾーンはブラシで円を描くようにくるくる動かすと、毛穴の開きもカバーできます。
おすすめ!美容成分配合のあぶらとり紙
ひよりのあぶらとり紙(税込540円)

使ったあとの肌の乾燥を防ぎつつ、ベタつきを抑える高保湿なあぶらとり紙です。
天然香料でふんわり香り付きで、使うたびに気持ちが安らぎます。
箔座のあぶらとり紙(税込346円)

純金箔職人製法で作られたあぶらとり紙は、吸収力に優れていて使用後は肌サラサラ。
柔らかくて破れにくい、使いやすいあぶらとり紙です。
あぶらとり紙の正しい使い方でテカリなしのサラサラ肌に
あぶらとり紙は脂が取れた時のスッキリ感がクセになりますが、使いすぎると余計に皮脂が出てベタつく、という悪循環にはまりがちなアイテムです。
正しい使い方で使えば、メイク崩れと肌トラブルの予防になるので、上手にあぶらとり紙を使って美肌を育てましょう。
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