人気の高いリファカラットのような、手軽に使える美顔ローラーから、本格的な美顔器にも付いているマイクロカレント。名前はよく聞くけど、実際どんなものなのか、どのように肌に働きかけるのか、仕組みがよくわからないという人は多いと思います。
美容だけではなく、医療現場でも使われているマイクロカレントには、どのような効果があるのでしょうか?
今回は、マイクロカレントの気になる効果からおすすめの美顔器をご紹介します。
美顔器に使われているマイクロカレントって何がすごいの?
人間の体は電気がコントロールしている?
電気の力で肌をケアする、と聞いてもピンと来ないですよね。
そもそも、肌に電気を流すのは「痛そう」「危険」、というイメージがありますが、実は私たちの体の細胞一つ一つは、わずかですが電気を帯びています。
手足などの感覚器官の動きを脳に伝えるのは、電気の働きによるものです。
例えば、手に強い刺激を与えると痛みを感じますよね。痛みを脳に伝える信号の役割をするのが、電気なのです。
逆に、脳から感覚器官に指令を伝えるときも、電気が信号となって働きます。
このような体の電気的な性質を利用したのが、マイクロカレントなどの電流を使った治療・美容施術方法なのです。
マイクロカレントの効果とは?
電流を体に与えて治療や美容施術を行う方法の一つ、マイクロカレントは別名「微弱電流療法」と言います。
人間の身体にもともと流れている電流を生体電流といいます。この生体電流に似た微弱な電流を使った治療法がマイクロカレント療法です。
ケガや痛みの治療に効果が高く、スポーツの世界でも積極的に使われています。
マイクロカレント療法は、体に流れる電流と同じような微弱な電流を流すことで、細胞の働きを活性化させたり、細胞のダメージを修復させたりと、自然治癒力を高めることが目的です。
実は、体に流れる電流(生体電流)は年齢を重ねるにつれて減るため、マイクロカレントで電流を流すことで、生体電流の働きをサポートし、年齢トラブルを防ぐ効果も期待できます。
肌にマイクロカレントを使用すると、
- 活性酸素などで傷ついた細胞を修復してシワやたるみの進行を抑える
- 細胞が活性化するとターンオーバーが整い、スキンケア効果が出やすくなる
- コラーゲンを生み出す線維芽細胞が活性化し、コラーゲンが生まれやすくなる
- 血流を促進させる
など、主に年齢とともに加速する肌のトラブルがケアできます。
手で行うスキンケアでは不可能な、肌の奥深くに働きかけるケアができる、というわけです。
また、年齢を重ねるとターンオーバーが乱れやすく、スキンケア効果が中々出ないことがあります。
マイクロカレントで細胞にアプローチすることで、ターンオーバーを整えられるため、シミの原因になるメラニンも排出されやすくなる効果も期待できます。
生体電流とは人間の体にもともと流れている微弱な電気のこと。この生体電流が弱まったり乱れたりすると、体全体の機能が低下してしまいます。
例えばヒフにおいては紫外線などのダメージを受けると健康な肌の状態に戻そうとして自ら損傷電流という微弱な生体電流を発生させ細胞を刺激し、肌を回復させます。
エステで行われるマイクロカレント施術とは
アメリカでは20年以上もマイクロカレントを使用したフェイシャル施術が行われています。
日本でもマイクロカレントによるフェイシャル施術を行うクリニックは多く、主にリフトアップを目的にしたフェイシャルメニューに取り入れられています。
特に多いのが、マイクロカレントを発生させる特殊なグローブを使ったフェイシャル施術です。
エステティシャンがグローブをはめた手でマッサージし、マイクロカレントとハンドマッサージ効果で、顔の老廃物の排出と肌ダメージの修復を促します。
マイクロカレントを使ったフェイシャル施術は、痛みやダウンタイムが不要で、価格も比較的リーズナブルです。
マイクロカレントは電流なので、肌に流して痛みを感じないか不安に思う人は多いかもしれません。マイクロカレントは体に流れる生体電流と似た電流で、非常に弱いマイクロアンペアの電流なので、ビリビリッとした強い刺激は感じません。
同じように電気刺激を肌に与えてケアをするEMS美顔器より、電気刺激を感じにくいため、比較的使いやすくなっています。