EMS美顔器は、顔のたるみやシワを短時間でケアできるため、エイジングが気になる30代後半〜50代と幅広い年齢層の女性に人気です。
顔のたるみや目元、口元などに目立つシワをケアしたいなら、化粧品だけのケアでは限界があります。
今回は、EMS美顔器の効果やメカニズムを解説します。ユーザーの口コミを集計してランキングを作成しています。
美顔器のEMS機能とは?
EMSは、Electrical Muscle Stimulation(エレクトリカル・マッスル・スティミュレーション)の頭文字三つをとった名称で、電気の刺激で筋肉を動かし、運動時と同じ状態にする機能です。
美容業界ではエステサロンで行うウエスト引き締め施術や、有酸素運動効果を与えてシェイプアップするために使われています。美容業界の他には、医療やスポーツ分野でも広く使われている技術です。
電気を流して筋肉が動くのは、元々人間の体には微弱な電気が流れているからです。
人間の身体の細胞1つ1つは微弱電気を発生しており(生体電気)、生命現象の維持、継続に不可欠な働きをしています。この生体電気は、筋肉や筋肉を支配する運動神経を電気(電流)で刺激すると、その筋肉は収縮するという現象を起こします。
EMSは、生体電気のような微弱な電流を流すことで、筋肉を動かし、運動やマッサージなしで筋肉を鍛えます。
また、EMSは周波によって与える効果が異なり、家庭用の美顔器には低周波が使われています。
EMSの低周波刺激は、皮膚と筋肉をマッサージして血流をスムーズにするため、肌の代謝を促進させる効果も期待できるのです。
EMS美顔器を選び方
EMS美顔器を選ぶときは、
- メーカーは信頼できる企業か
- 自分の肌悩みをケアできる機能がついているか
- EMSレベルは調整できるか
三つのポイントを重視して選びましょう。
メーカーは信頼できる企業か
美顔器は顔に当てて使うものなので、万が一何か肌トラブルなどがあったときに、しっかりと対応してくれる信頼できる企業のものがベストです。
通信販売に特化している美顔器のメーカーの場合は、カスタマーサービスの対応について口コミからチェックできることもあります。
聞いたことのない企業の美顔器を購入する際は、あらかじめ口コミをチェックすると良いでしょう。
自分の肌悩みをケアできる機能がついているか
EMSはシワやたるみのケアに特化しているため、他の肌悩みもある場合は、EMS機能以外に肌悩みがケアできる機能がついている美顔器を選びましょう。
特に年齢を重ねると、肌悩みが複数になることが多いため、多機能美顔器の方が長期的に使えます。
EMSレベルは調整できるか
EMSの刺激が調整できないと、刺激が気になって使いにくく、いつのまにか購入した美顔器がお蔵入りになってしまいます。
出力が調整できるEMS美顔器なら、自分の肌に合う刺激を選べるので、挫折せずに使い続けられるでしょう。
調整ができない美顔器でも、口コミをチェックして実際の刺激についてあらかじめ調べて置けば、使ってみて刺激が強くて続けられない、という状況を避けられます。
EMS美顔器の効果
表情じわケアできる
同じ表情を繰り返すと、表情筋が縮こまり、皮膚の表面にシワができます。眉間やおでこ、目尻にできることが多いシワです。
顔をしかめる癖がある人は、おでこと眉間にシワができやすいので要注意です。
化粧品をつけるだけのケアでは限界がありますが、EMS美顔器を使って筋肉のコリをほぐし、筋肉の緊張を取ることでケアできます。
即効性はありませんが、コツコツとケアを続けることでシワが目立ちにくくなります。
たるみケアできる
たるみは、肌の奥深くの真皮にある弾力成分(コラーゲンやエラスチンなど)が劣化、減少や、脂肪の増加、表情筋の筋力の低下によって、筋肉が皮膚と脂肪を支えきれなくなることで起こります。
表情筋は、日常生活ではほとんど動かない筋肉なので、年齢を重ねるにつれてどんどん筋力が低下してしまうのです。
真皮の弾力成分を修復、増やすケアに加えて、EMSで表情筋を鍛えることで、ピンとハリのある肌を取り戻せます。
表情じわと同じで、レーザー治療やヒアルロン酸注射など、エステやクリニックで行われる施術に比べると即効性はありません。
しかし、EMS美顔器を肌に5分〜10分当てるケアを続けるだけで、自宅で本格的なリフトアップが可能になります。
毛穴の開きケアできる
毛穴の開きには、
- 角栓が詰まって開く毛穴
- 皮脂が酸化して黒ずんで目立つ黒ずみ
- たるみによって縦長に目立つ毛穴
- ターンオーバーの乱れで毛穴まわりの皮膚が角化異常を起こして目立つ毛穴
四つのタイプがあります。
この中で、たるみ毛穴と角化異常で起こる毛穴は、EMS美顔器を使い続けてケアが可能です。EMSによって表情筋を鍛えてリフトアップすると、たるみ毛穴が引き締まります。
また、EMSの低周波作用で皮膚の血流がスムーズになり、ターンオーバーが整うことで、毛穴周りの皮膚が生まれ変わり、角化異常による毛穴が目立ちにくくなるのです。
むくみや二重あごケアできる
むくみは余分な水分や老廃物が溜まる、または血流の低下によって起こります。
EMSのマッサージ効果で、代謝が促進すると、血流とリンパの流れがスムーズになり、余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、むくみのないスッキリとしたフェイスラインが実現します。
また、EMSは余分な脂肪にも働きかけるため、脂肪によってできた二重あごにも効果的です。
EMS美顔器の効果的な使い方
EMS美顔器を使うときのポイントは二つあります。
- ジェルはたっぷり使う
- 下から上に皮膚を持ち上げるように使う
ジェルはたっぷり使う
EMS美顔器は、美顔器専用のジェルを塗って使います。クレンジングや洗顔で汚れを落とし、化粧水で保湿してからジェルをたっぷりと塗りましょう。
ジェルを塗る量が少ないと、EMSの電気刺激が伝わりにくかったり、美顔器のヘッド部分と皮膚の間で摩擦が起きて肌が傷つきます。
ケチらずたっぷりと使えるように、リーズナブルな美顔器用ジェルを使ってもOKですが、ポレーション機能が同時に働くタイプの美顔器の場合は、必ず無添加のジェルを使いましょう。

下から上に皮膚を持ち上げるように使う
表情筋は下から上に動かした方がほぐれやすいため、美顔器は下から上に動かしましょう。
往復はさせず、下から上に動かします。ジェルが乾いたらその都度ジェルを足してください。
適切な仕様頻度で使おう
EMS美顔器は、筋肉を刺激して鍛える美顔器です。
筋肉を効果的に鍛えるためには、エクササイズの後に48時間〜72時間と時間を置く必要があります。
筋肉が修復する時間を確保するために、必ず2〜3日は間隔を空けて使いましょう。
また、敏感肌の人は電気刺激をより強く感じる可能性があるため、メーカーが週に2〜3回と推奨していても、しばらくは週に一回の使用で少しずつ肌を慣らすと良いでしょう。