素早くメイクを落とせる時短アイテム、クレンジングシート。
ただメイクが落とせればいいというだけではなく、どうせ使うなら自分好みの使い心地やメイク落ちのクレンジングシートが良いですよね。
今回はクレンジングシートの選び方や、クレンジングシートで肌を傷つけないために、使用する時の注意点をご紹介します。
クレンジングシートとは
クレンジングシートには次のような特徴があります。
- クレンジング剤が染み込んだシート
- 染み込んでいるクレンジング剤はオイルタイプかリキッドタイプ
- すすぎ不要、拭き取るだけでメイクが落とせる
- クレンジング剤だけではなく、保湿成分や古い角質を拭き取る成分入りの製品もある
- 外出先や疲れているとき用のクレンジングに便利
ほかのクレンジングアイテムとの大きな違いは、すすぎ不要という点。
拭き取るだけでいいので、外出先でメイクを落としたいときや、疲れて帰ってすぐに寝たいときに簡単にメイクを落とせます。
シートで拭き取ることで肌に摩擦がかかりやすいという欠点もあります。
肌は摩擦されるとメラニン色素を増やすため、毎日クレンジングシートを使うとシミが発現しやすくなるので要注意。
特に時短ケアと携帯性に優れているので、毎日使うクレンジングアイテムとは別に、疲れているとき用や旅行用に常備しておくと便利です。
クレンジングシートの選び方
クレンジングシートを選ぶ時は、次の4つのポイントをチェックすると自分好みのクレンジングシートを選べます。
- タイプで選ぼう
- クレンジング以外の効果にも注目
- 肌負担の少ない素材と厚みのあるシートを選ぼう
- ケースも要チェック
タイプで選ぼう
クレンジングシートのタイプは3つあります。
- オイルインタイプ
- リキッドタイプ
- 水タイプ
どのタイプを選ぶかは、次の3つのポイントをチェックしてみてください。
- 普段のメイクの濃さ
- マツエクをしているならマツエクOKか
- W洗顔不要でシートだけでクレンジング、洗顔が済むか
オイルインタイプの特徴
シートにオイルタイプのクレンジング剤が染み込んでいます。
オイルタイプは、ウォータープルーフや落ちにくい処方のコスメも落としやすいです。
オイルタイプの中には、W洗顔が必要なものが多いので、時短重視ならW洗顔不要のタイプを選びましょう。
- 落ちにくい、濃いメイクをすることが多い人
- ファンデーションはリキッドやクリーム派の人
リキッドタイプの特徴
サラッと軽いテクスチャーのリキッドクレンジングが染み込んでいます。
オイルフリータイプならマツエクをしていても使用可能です。
メイクを落とす力はオイルインタイプより弱いので、ナチュラルメイクやパウダー系コスメを使ったメイクのクレンジングに向いています。
ベタつきがなく、さっぱりとした使い心地のものが多いです。
- マツエクをしている人
- オイリー肌の人
- ナチュラルメイクが多い人
- ファンデーションはパウダー派の人
水タイプ
ほかの2つと違い、シートではなくボトルに水状のクレンジング剤が入っており、コットンに含ませて使います。
W洗顔不要で拭き取り洗顔として使えるものが多いです。
自分でコットンに含ませて使うので、たっぷり含ませれば摩擦を軽くして肌負担を抑えられます。
使い心地のみずみずしさも特徴。
コットンが必要になるので、手軽さや携帯性はオイルインタイプに劣りますが、オイルインタイプと同じく濃いメイクや落ちにくいメイクも落としやすい製品が多いです。
また、水ベースのクレンジング剤なので、マツエクの接着剤が傷みにくくなっています。
- 落ちにくい、濃いメイクをすることが多い人
- クレンジングシートを使うことが多い人
- ファンデーションはリキッドやクリーム派の人
- マツエクをしている人
- 乾燥肌
クレンジング以外の効果にも注目
クレンジング以外の効果があるものを選べば、肌負担をできるだけ抑えてメイク落としができます。
自分の肌の状態や悩みにいい効果があるものを選びましょう。
保湿力
乾燥肌や敏感肌の人は、保湿成分が配合された保湿力の高いクレンジングシートを選びましょう。
保湿成分が配合されていると、クレンジング後の肌の乾燥を防げます。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- セラミド
- 植物エキス
- グリセリン
ただし、保湿不要のクレンジングシートもクレンジング後の保湿ケアは必須です。
特にエタノールが配合されているクレンジングシートは、保湿成分入りのものでもエタノールの作用で乾燥しやすくなります。
クレンジング後は時間を置かずに素早く保湿ケアをしてくださいね。
美白成分
シミやくすみが気になる人は、美白成分入りのクレンジングシートがおすすめです。
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- プラセンタエキス
- グリチルリチン酸ジカリウム
ただし、クレンジングシートの主成分はクレンジング剤。
目に見えるほど美白効果が実感できるほどの美白成分は含まれていません。
保湿と同じく、クレンジング後に化粧水や乳液でしっかりケアをしましょう。
毛穴の汚れや角質にも効果あり
毛穴が詰まりやすい、黒ずみ、肌のごわつきが気になる人はピーリング効果があるクレンジングシートがおすすめです。
- フルーツ酸(AHA)
- 酵素
- 乳酸
- パパイン酵素 など
肌負担の少ない素材と厚みのあるシートを選ぼう
肌負担の少ない素材と厚みのあるクレンジングシートなら、肌を拭き取るために起こる摩擦を軽減できます。
- 天然コットン100%
- オーガニックコットン
- マイクロファイバー
薄い、繊維が荒いメッシュ素材を使ったクレンジングシートは、摩擦刺激が起こりやすいので避けることをおすすめします。
厚みがあるクレンジングシートは、力を入れなくてもメイクを落としやすいのでおすすめです。
ケースも要チェック
クレンジングシートは入っている容器までこだわると、より使いやすくなります。
容器は主にボックスタイプとパックタイプがあり、使うシーンに合わせて選んでみてください。
自宅用にはボックスタイプ
ボックスタイプは帰宅時に使いやすいように、リビングなどに置いておくと便利です。
きっちりフタができるものならシートが乾燥しません。
携帯用にはパックタイプ
パックタイプはカバンに入れてもかさばらないので、外出先や旅行先でのメイク落としに便利です。
フタの役割を果たすシールの粘着力が弱くなりやすいので、10枚程度のものをこまめにか買い替えると良いでしょう。
ポケットティッシュ程度の小さいパックがポーチに収納しやすいのでおすすめです。
クレンジングシートを使うときの注意点
クレンジングシートは便利ですが、使い方を間違えると肌が傷ついて思わぬトラブルにつながることも。
注意点をしっかり押さえれば、肌負担をできるだけ抑えてメイクを落とせます。
肌をこすらない
クレンジングシートで肌をゴシゴシこすると、シミやニキビ跡の色素沈着、乾燥の原因になるので要注意です。
クレンジングシートを使うときは、ポイントメイク部分は10秒ほどシートで押さえて汚れを浮かせてから拭き取りましょう。
拭き取るときは、力を入れずにやさしく撫でるようにします。
コツは中指と薬指でシートを押さえること。
中指と薬指ならシートに余分な力を加えず、やさしくメイクオフできます。
毎日使うには向いてない
クレンジングシートを毎日使うと、摩擦ダメージが積み重なって肌トラブルの原因に。
また、クレンジングシートだけでは毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れまでは取り除けないので、毛穴トラブルやニキビが起こりやすくなります。
しかし、メイクを落とさずそのまま寝るよりは、クレンジングシートを使った方が肌にいいので、メイクを落とす気力がない日はクレンジングシートに頼ってOKです。
普段はほかのクレンジング剤を使い、クレンジングシートは疲れて帰った日や外出、旅行のときだけと使い分けましょう。
できればすすぎをする
洗顔不要のクレンジングシートは時短ケアになって便利ですが、肌荒れしやすい敏感肌の人はできるだけすすぎをすることをおすすめします。
なぜすすぎが必要なのかというと、クレンジングシートを使ったあとは肌表面に余分な成分が残るからです。
クレンジングシートは、拭き取るだけでメイクを落とせるように界面活性剤が多く含まれています。
オイルインタイプはオイル成分も多く含まれており、メイクを落としても肌表面に界面活性剤や油分が残り、肌荒れを引き起こすこともあるのです。
余裕があればクレンジングシートでメイクを落としたあと、ぬるま湯で20回ほどすすいでからスキンケアをしましょう。