スキンケア

そのイライラが乾燥肌の原因?ストレス乾燥肌知ってます?

カサついたりメイクのノリが悪くなったり、時には肌トラブルにも繋がる乾燥肌。

そんな乾燥肌が引き起こされる原因では、間違ったスキンケアや空気の乾燥など外的要因がよく知られているかと思います。しかし、外的要因に加えてストレスという内的要因も乾燥肌の原因の1つとして挙げられます。

今回こちらでは乾燥肌の原因としてのストレスに着目し、ストレスが乾燥肌に繋がる原因やそのメカニズムについて解説いたします。

乾燥肌の原因は気候などの外的要因だけじゃない

肌がカサついたり白い粉を吹いたりする乾燥肌は、紫外線や摩擦などの外的刺激から肌を守る「肌のバリア機能」が低下している状態です。

乾燥肌では健やかな状態のときよりも肌の水分が逃げやすくなり、乾燥状態がより悪化することもあります。さらには外からの刺激に弱くなっていることから、かゆみや赤みそして肌荒れなどの肌トラブルに繋がるリスクも高まります。

そんな乾燥肌は室内の空気が乾燥するエアコンの使用、大気が乾燥しがちな冬の時期、そして紫外線によるダメージや間違ったスキンケアなどの外的要因が原因として挙げられます。加えて、生活リズムの乱れや栄養バランスが偏った食生活など、毎日の生活習慣もまた乾燥肌の原因に該当します。

しかし、こうした外的要因や生活習慣だけが乾燥肌を引き起こす原因ではありません。あまり知られていませんが、最近では心因的なストレスもまた肌を乾燥させると考えられています。

ストレスによって生じる体内の変化とは

ストレスによって生じる体内の変化とは
ストレスが肌に悪影響を与える原因としては、ストレスを受けた際に生じる体内の変化が大きく関わっています。

そこで、まずは「ストレスとは何か?」といったストレスに関する基礎知識に加えて、「ストレスを受けると体内で何が起こるのか」について解説いたします。

そもそもストレスとは何?どういうものが該当するの?

そもそもストレスとは「外部から刺激を受けた時に身体的・精神的に生じる緊張状態」を指し、主に大きく4つの種類に分けられます。

環境的要因 天候や騒音など
身体的要因 疲労や病気、寝不足など
心理的要因 不安や悩みなど
社会的要因 仕事が忙しい、人間関係でうまくいっていないなど

上記4つに分類されるストレスですが、「日常の中で生じる変化が刺激となり、ストレスの原因(ストレッサー)となる」という点では共通しています。

より具体的に例を挙げるなら、普段肌が乾燥しない人が乾燥肌に陥った場合には「季節のせいか、肌が乾燥する→肌に関する悩みを抱く」もストレスとなります。

また、就職・結婚・出産など気持ち的には喜ばしく感じる事柄も大きな変化、つまりストレスの原因となる刺激(ストレッサー)と言えますからストレスとなり得るのです。

ストレスを感じた際に生じる体内の変化

ストレスを感じた際に生じる体内の変化の中で、肌の状態に大きく関わるものとしては「コルチゾールの分泌」と「アドレナリンとノルアドレナリンの分泌」の2つが挙げられます。

別名「ストレスホルモン」コルチゾールの分泌

ストレス(特に心理的ストレス)を感じると副腎皮質という部位からホルモンの一種「コルチゾール」を分泌するように司令を出します。ストレスを感じた際に分泌されることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

このコルチゾールの主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのタンパク質代謝、そして脂肪組織での脂肪分解をはじめとした代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などが挙げられ、生命維持にはもちろん欠かせないホルモンの一種です。

そんなコルチゾールは一般的に朝に分泌が最も活発に行われ、夜には分泌量が低くなります。こうした分泌量の変化から1日の活動リズムを整えているとも考えられています。このように、コルチゾールの分泌が正常であれば何の問題はありません。

ただし、過剰にストレスを受けたり慢性的にストレスを抱いたりしていると、コルチゾールの分泌が慢性的に高くなっていまいます。その結果、上記でご紹介した働きが必要以上・過剰に作用し、心身の健康に悪影響を与えてしまうのです。

アドレナリンとノルアドレナリンの分泌

コルチゾールの分泌と同時に、副腎髄質という部位からアドレナリンが、神経末端からノルアドレナリンがそれぞれ分泌されます。

まず、アドレナリンとは興奮時に多く分泌される物質で、心拍数を高めます。対して、ノルアドレナリンは交感神経の刺激から血管を収縮させます。

コルチゾールと同様にこれら2つの物質もストレスへの防衛反応として分泌されますが、結果としては血管の収縮によって血行状態が悪くなるのです。

ストレスが乾燥肌に繋がる3つの原因とそのメカニズムは

ストレスが乾燥肌に繋がる3つの原因とそのメカニズムは
長期間に渡ってストレスを感じたり過剰なストレスを抱えていたりすると、上記でご紹介した2つの変化が慢性的な状態になってしまいます。それに付随して心身ともに悪影響を受けてしまうように、肌の状態にもダメージを与えてしまう結果に。

ストレスが乾燥肌に繋がる3つの原因とそのメカニズムについてわかりやすく解説いたします。

肌全体の不調が生じる

1つ前の項目にてご紹介したストレスによる体内での2つの変化からは、男性ホルモンの増加によるホルモンバランスの乱れ、免疫機能の低下、血管の収縮などが引き起こされます。すると健やかな肌の維持に必要な「肌のターンオーバー」が正常に作用しなくなり、皮膚表面の角質層が担っている「肌のバリア機能」が低下します。

これによって乾燥肌リスクが高まるだけでなく、外からのダメージを受けやすい状態に。また、肌荒れをはじめとしたトラブルが起こりやすく、また免疫機能の低下から治りにくい状態にも陥ってしまいます。

加えて、ストレスから引き起こされる血管の収縮も長期に渡って続けば、肌にも大きなダメージとなります。というのも、肌が健やかな状態を維持するために必要な酸素や栄養素が十分に行き渡らなくなり、いきいきとした肌を保つことができなくなるからです。

このようにストレスによって肌全体に不調が生じやすくなるのですから、「ストレスは健康・美容の大敵」と言われているのは間違いではないことがわかりますね。

肌の水分保持に必要な成分の合成が抑えられる

肌にはもともと肌の水分を維持するための成分が存在します。コラーゲンやエラスチンそれにヒアルロン酸といった名前は保湿成分としてお馴染みですが、実はこれらはもともと私達の肌組織に存在しています。

これらの成分は年齢を重ねるごとに合成量が減ったりそれぞれが持つ働きが低下したりしますが、ストレスからも合成量が減ってしまいます。

慢性的なストレス・過剰なストレスから血液中のコルチゾール濃度が慢性的に高い状態が続くと……ハリやキメのある健やかな肌を維持する際に重要な役割を担っているコラーゲンやエラスチンが十分に作られなくなります。

また、肌の水分保持には欠かせないヒアルロン酸の合成も抑制されてしまうため、水分をキープできずにどんどん潤いが失われてしまう肌の状態に。

当然これらの成分合成の抑制からは、肌が乾燥したりシワが目立ったりと嫌な変化が引き起こされます。ストレスを溜め込んでイライラすることが多いとき、顔がやつれて見えたり血色が悪くなったりするのには理由があったのだと言えますね。

健やかな肌に欠かせないうるおい因子セラミドの分解

また、最近では「コルチゾールの過剰分泌が、健やかな肌に欠かせない“セラミド”を分解してしまう」という研究が報告されています。

セラミドとは角質層に数多くある「角質細胞」の間を埋めるようにして存在する「角質細胞間脂質」の一種で、「水分をサンドイッチのように挟み込む」という優れた水分維持力を持つ成分です。

セラミドが不足すると角層は「肌のバリア機能」を正常に作用させるほどの潤いを維持できず、乾燥肌&トラブルが生じやすい肌に繋がります。

上記ではアドレナリンとノルアドレナリンそしてコルチゾールによる体内の変化をご紹介してきましたが、コルチゾール自体がうるおい因子とも言えるセラミドに直接悪影響を与えるとなると……ストレスが肌に与える悪影響は計り知れませんね。

まとめ 乾燥肌対策と合わせてストレスを溜め込まない意識も

外的要因に加えて、ストレスという内的要因もまた乾燥肌に大きく関わっていることがわかりました。

今回ご紹介しました内容を踏まえると乾燥肌を健やかな状態へと改善するには、毎日の生活の中での保湿ケアに加えて「ストレスを溜め込まないようにする意識」も必要だと言えます。

「ストレス社会」とも呼ばれる現代社会において、「ストレスを感じないようにする」というは現実的にも難しい話です。せめてストレスの解消から溜め込んでしまわないようにしたいですね。リラックスする時間を設けたり、毎日お風呂では湯船に浸かるようにして疲れを癒やしたりと人によってストレスの解消法は異なるかと思います。

自分に合ったストレス解消法を見つけ、それを楽しみにしたり習慣として続けたりすることでストレスと上手に付き合っていきましょう。

また、日頃の食生活や生活習慣による乾燥肌対策のほか、「正しいスキンケア方法」「乾燥肌に良いアイテム」そして「保湿成分についての解説」など乾燥肌の改善・対策に関する詳細は下記記事も合わせて毎日のケアにお役立てくださいね。