手ぐしで髪の指通りをチェックしてみてください。
もし、根元から毛先までスルンと指が通り、髪の手触りがなめらかなら、髪が健康的な証拠です。
しかし、途中で指が通らなくなって引っかかったり、なめらかさがなくパサつく手触りなら、髪が乾燥している状態です。
髪の乾燥を放置すると、抜け毛や枝毛、切れ毛、フケなどのトラブルの原因になります。
乾燥させずに予防ケアとすでに進んだダメージは補修ケアをして、ツヤツヤの髪を育てましょう。
今回は髪の乾燥対策をご紹介します。
この記事の目次
髪が乾燥しているってどういう状態?
髪の乾燥状態は、髪の内部と外側で違う状態になっています。
内部は水分不足により乾燥し、外側は乾燥でキューティクルが剥がれかけている状態です。
特に、秋冬は夏の紫外線ダメージが頭皮と髪に溜まり、さらに秋冬の冷気や暖房によって乾燥した空気、そして水分摂取が減ることで、髪の内部も外側も乾燥が一気に進みます。
パサつきが進むと、毛先を中心にダメージが悪化し、最終的にはカットしなければいけないレベルになるので、集中的な保湿ケアが必要です。
髪の手触りがパサついていて、まだ枝毛や切れ毛が現れていないなら、すぐに乾燥対策を始めましょう。
パサパサ髪の乾燥を自宅でケアする4つの方法

1. シャンプーは低刺激タイプを泡立ててから使う
普段どのようなシャンプーを使っていますか?
もし、安さ重視で激安のシャンプーを使っているなら、髪の乾燥がひどい時だけでも低刺激なシャンプーを使いましょう。
一般的に安く販売されているシャンプーは、洗浄力が強い石油系界面活性剤が使われているものがほとんどです。
界面活性剤が悪、とは限りませんが、髪の乾燥がひどいときは頭皮も乾燥して刺激に弱くなっています。
石油系界面活性剤の中では、特に
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸塩
以上の4つの成分は洗浄力も刺激も強いため、乾燥した頭皮にはダメージが大きいです。
シャンプーの成分表をチェックして、できればアミノ酸系の洗浄剤がメインで配合されているものを選んでください。
アミノ酸系の洗浄剤は、
- ココイルメチルタウリンNa
- ラウロイルメチルタウリンNa
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルアラニンNa
- ラウラミノプロピオン酸Na
- ラウリミノジプロピオン酸Na
- ラウロイルアスパラギン酸Na
以上の8つが主に使われています。
ドラッグストアでも、比較的リーズナブルにアミノ酸系シャンプーが購入可能です。
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また、シャンプーは髪につけてから泡立てるのではなく、泡立ててから髪に馴染ませましょう。
濡れた髪は特にキューティクルが剥がれやすく、髪内部の水分が流出しやすい状態です。
シャンプーを髪の上で泡立てようとすると、摩擦が髪に伝わり、キューティクルがより剥がれやすくなってしまいます。
洗顔料と同じように、シャンプーも泡立てネットなどを使ってしっかり泡立て、こすらず優しく髪全体に馴染ませましょう。
2. 優しくタオルドライしたら、すぐにドライヤーで乾かす
まず、タオルドライはゴシゴシ拭かず、髪をタオルで挟んで水分をタオルに吸わせましょう。
シャンプーの時と理由は同じで、ゴシゴシ拭くとタオルと髪の間で摩擦が発生し、キューティクルにダメージを与えるからです。
頭皮もこすって拭くのではなく、タオルを直接頭皮に当てて水分を吸い取ってください。
タオルドライしたら、素早くドライヤーで髪を乾かします。髪の内部が水分で満たされているシャンプー後は、すぐに乾かして水分を髪内部に閉じ込めましょう。
3. 洗い流さないトリートメントより、ヘアオイルが効果的
ドライヤー前に、髪を熱ダメージから守るために洗い流さないトリートメントを使いますよね。
もちろん、洗い流さないトリートメントでも問題はありません。
しかし、植物性のオイルなら熱から髪を守る作用を持ち、余分な化学成分も含まれていないので、より安全に乾燥ケアができます。
オススメは、椿オイル、ホホバオイル、そしてアルガンオイルです。
毛先を中心に馴染ませたら、根元からコームでとかして全体に油分を馴染ませましょう。


4. ドライヤーは温風と冷風を使い分ける
素早く乾かすことが大事ですが、温風を当て続けると髪が乾燥してしまいます。ドライヤーは頭皮を中心に当てて、細かく動かして一部分に熱が集中しないようにしてください。
頭皮に手を当て、手をジグサグに動かすと根元部分のクセがリセットされ、毛先までストンとまとまりやすくなります。
髪の中間から毛先の水分が乾いたら、冷風を当てましょう。冷風はキューティクルの流れに沿って当てます。
キューティクルは、上から下に向かって重なるようになっているので、根元から毛先に向かって冷風を当ててください。
冷風を当てるとキューティクルが引き締まり、髪全体にツヤとなめらかな手触りが生まれます。
髪だけじゃダメ!頭皮ケアで髪の乾燥を防ごう

頭皮も顔と同じように乾燥する
頭皮と顔の皮膚は繋がっており、頭皮も顔と同じように乾燥します。
頭皮は顔の皮膚より皮脂が出やすいため、乾燥には強そうですが、顔のように保湿ケアをしないと、乾燥が進んで様々なヘアトラブルの原因になるのです。
頭皮の乾燥が進むと、
- 抜け毛
- 髪にハリ、コシがなくなる
- フケ、かゆみ
頭皮だけではなく、新しく生えてくる髪の質にも影響を与えます。
頭皮が乾燥すると、頭皮の血流が悪くなり、髪を作る細胞に栄養や酸素が届きにくくなるのです。
頭皮も髪、顔と同じように保湿ケアをすれば、新しく生えてくる髪がツヤツヤに育つようになります。
週1、2で頭皮マッサージをしよう
頭皮の保湿ケア、といっても毎日専用のアイテムでせっせと保湿する必要はありません。
週1、2回は定期的に頭皮マッサージをして、頭皮が固くなるのを防ぎ、血流をスムーズにしましょう。
ブロー前に使う植物性オイルは、頭皮マッサージにも使えます。
シャンプー前に行うと、オイルの油分で頭皮の毛穴の皮脂汚れが落ちやすくなりますよ!
- 数滴ずつ頭皮にオイルを垂らし、指の腹で円を描くように後頭部から頭頂部まで、じっくりとマッサージしましょう。
- 5分ほどマッサージしたら、蒸しタオルを頭全体に巻き、15分パック。
- パック後はそのままシャンプーを行います。
頭皮の健康を育む食品を摂る
毎日の食事に頭皮と髪に良い食品を摂り、内側から乾燥対策をしましょう。
タンパク質と、タンパク質の代謝に必要なビタミンとミネラル豊富な食品がおすすめです。肉、魚、大豆食品はタンパク質、ビタミン、ミネラルがたっぷり含まれています。
- 納豆
- 鶏肉
- 卵
- ツナ
4つの食品は比較的カロリーも低く、リーズナブルで毎日の献立に取り入れやすくてオススメです。
髪の乾燥を防ぐおすすめドライヤー

低温ドライヤーで熱による乾燥を防ぐ
髪をセットするためには、高温の風が必要ですが、必要以上の熱は髪の内部まで傷つけます。
低温設定で髪と頭皮の乾燥を防ぎながら、風の力で髪を乾かす低温ドライヤーがオススメです。
最高温度78度、圧倒的な風量を生み出すダイソンの「スーパーソニック」が人気を集めています。
髪と頭皮を保湿するナノイー搭載ドライヤー
パナソニックの独自技術で、髪と頭皮をイオンの力で保湿するナノイー搭載のドライヤーも良いでしょう。
自動で温冷風の切り替えをする機能がついているので、テクニック不要でキューティクルの整ったツヤ髪に仕上がります。
髪のパサつきはもちろん、頭皮の乾燥が進んでフケ、かゆみが目立つという人に特にオススメです。
髪も頭皮も乾燥させない!丁寧なヘアケアでうるツヤ髪に
髪も頭皮も乾燥しないように対策をすることで、すでにダメージを受けた髪の傷みが補修され、さらに新しく生えてくる髪の健康も育てられます。
毎日のヘアケアをいつもよりちょっと丁寧にするだけでも、手触りが変わってくるので、今回ご紹介した乾燥対策を一つずつ取り入れてみてください!
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